2.てがみ - 信長貴富「思い出すために」より/Chor Glanze

Details
Title | 2.てがみ - 信長貴富「思い出すために」より/Chor Glanze |
Author | 混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ |
Duration | 2:18 |
File Format | MP3 / MP4 |
Original URL | https://youtube.com/watch?v=vAETJccWhJ4 |
Description
寺山修司の詩による6つのうた「思い出すために」より
2.てがみ
作詩:寺山修司 作曲:信長貴富
指揮:林佑磨 ピアノ:本村裕香
2010年1月24日(日)
混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ第32回定期演奏会
第3ステージ 寺山修司の詩による6つのうた「思い出すために」
三井住友海上しらかわホール
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寺山修司は、職業を尋ねられると決まって「私の職業は寺山修司です」と答えていたそうです。実際に寺山は、高校時代かた俳諧で異彩を放ち、18歳でネフローゼを発病し47歳で肝硬変により亡くなるまでラジオドラマ・映画脚本家、ボクシング・映画・競馬評論、天井浅敷の結成によるアングラ演劇の創始者、作詞家、はたまた「家出のすすめ」執筆による「家出教」教祖…など、様々な分野で活動し、多くの顔を持っていました。彼の創作活動の根底にあるのは、幼年期に父を失い、母とも別居したことからくる孤独感、母への嫌悪感、加えて、空襲を経験し、若くして大病を患ったため、死への恐怖が身近にあったことなどがあります。本日お送りする「思い出すために」のテキストは全て寺山が30代前半に発表した『青春作品〜愛さないの愛せないの〜』からのものです。
信長貴富は独自に6つの詩を選び、特徴的な旋律を与えることによって、寺山の心の深層に潜む孤独の闇を巧みに描き出しました。6曲を通してゆるやかな一貫性を持ち、曲集と組曲の中間のような性質を持っています。コール・グランツェにとって信長作品を取り上げるのは今年で9回目となりますが、技術的な面からだけでなく、詩の世界からのアプローチを含めて音楽を追求した成果を皆様にお届けしたいと思います。
2.てがみ
ピアノの音が作り出す波の動きに乗って、「てがみ」が沖に流れていく様子が静かに描き出されます。月の光に照らされ、「さかな」に変わる「てがみ」は日頃に私たちが伝えきれず果たせなかった想いや、未練を持った死後の魂などの象徴なのかもしれません。
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